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シカの角は毎年生え変わる:web動物図鑑

シカの角は、ウシやヤギ、ヒツジなどとは異なり、毎年生え変わります。ここでは、シカの角の一年と、角の成長についてニホンジカを例にしてみていきましょう。

口を開けて威嚇しているシカ

角の一年

シカの角の一年の変化を表したイラスト

シカのオスの角は毎年生え変わります。春先に抜けて、新しい角が生え始め、秋には立派な角が完成します。以下がニホンジカの角の一年です。

春:角が生え始める。角はこの時点では柔らかい。

夏:枝分かれしながら角が大きくなる

秋:角が硬くなる。

春先:角が1本ずつ抜け落ちる

ニホンジカは、食糧の多くなる春から夏にかけて、栄養を角を成長させます。そして、繁殖時期の秋(9月下旬~11月)には、角が石灰化され、硬くなります。そして、この角を使って、メスをめぐってオス同士で争います。

ニホンジカの場合は上記のような、周期で角が生え変わります。一方でシカの仲間のトナカイは、メスにも角が生え、オスとメスで角の抜ける時期が異なります。

角は成長する

シカの角の成長を説明するイラスト

シカの角は若いうちは年齢とともに、成長します。若いうちは、新しく角が生えるごとに、以前よりも逞しく、枝分かれした、立派な角が生えてきます。

ニホンジカの場合以下のような角の成長をします。

1才:枝分かれのない角

2才:2又に分かれた角 or 枝分かれのない角

3才:3又に分かれた角 or 枝分かれのない角

4才:3又に分かれた立派な角(これくらいの年に角は完成)

高齢:角が小さくなる場合がある

ニホンジカの場合、オスは繁殖期になると、角を用いてメスを奪い合います。その争いでは、角が大きく立派なオスが勝者になります。(角の大きさや見た目が互角なら、激しい争いになります。)そのため、1才くらいでは、メスをめぐる争いには勝てません。

また、高齢のオスも角が小さくなるので、メスをめぐる争いには勝てません。ニホンジカのオスにとって、角が立派になる時が、一生の中で、絶好の繁殖の機会なのです。

一言

ニホンジカのオスは、角の突き合いで角が折れてしまうことがあります。せっかく立派な角が生えたのに闘いで折れてしまうと、その年のメスをめぐる争いでは、大きなハンデとなってしまいます。かわいそうですね。

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